東京出張
高度デザインDX人材を育成する、DXDキャンプのフィールドワークに参加していました。
高度デザインDX人材を育てるのが、このDXDキャンプで、これまでデザインコンサルティングの領域で国内・国外で実績の豊富な株式会社トリニティ様が「高度デザインDX人材」を育成するために始めた
社会人向けの研修プログラムです。
・DXDキャンプでは、デザイン活用の専門家と共に、DXも推進していくリーダーとして高度デザインDX人材の育成を目指しています。
・過去の参加者の傾向はSony、トヨタ、パナソニック、Hondaなどの大手企業所属のデザイナーやエンジニアが主でした。
ここで学んだことや、グローバルトレンドやコミュニティの繋がりを社内に持ち帰って活動するイメージです。もちろん今後の副業OKの企業や個人間の連携なども見越しての準備という方もいらっしゃいました。
今回のフィールドワークでは、普段の仕事では経験できない(緩い失敗)や優秀なチームメンバー(デザイナーとエンジニア)との共創の体験は得難い経験でした。普段は私自身がPM(プロジェクトマネージャー)をする場合が多く、すべて準備してワークショップもコントロールするのですが、今回は参加者としてワークに集中できました。
プログラムの内容設計も講師の先生方とメンバーと共に、事前に何度もMTGを繰り返して設計しました。それ自体も楽しく学びの多い経験になりました。
1日目の最終的な振り返りとしては、小さな失敗やミスをしてしまい動揺してしまいましたが、どんな状況の中でもベストを尽くして相手や課題に向き合うこと。調子の良い時ばかりではありませんので、悪い時なりに試合を作っていくというスポーツで培ったメンタルマネジメントも同様に大事だと気づきました。
まさに「諦めたらそこで試合終了」という言葉が脳裏を逡巡していたのを思い出します。汗
経済産業省が推進するデザイン経営や企業へのDX推進などを担い、VUCA時代と言われる変化の激しい不透明な時代にデザインの力で社会を先導していく人材として「高度デザイン人材」の育成が
急がれています。
このDXDキャンプという社会人研修では、デザイン領域やエンジニアとして、もともとの専門性を持った人材がさらに専門領域を活かしつつデザインやエンジニアの職域を横断して、デザイン思考を活かしてプロジェクトを推進しつつ、ビジネスモデルや新規事業や知財を創出していく旗振り役として活躍していける人材を育てます。
この研修では、他の学校や研修にない「支援企業に赴いて実務を体験する」というフィールドワークがあります。私が参加してきたのもこのフィールドワークで、2日間をかけて支援企業の課題解決に向けてワークショップを開催します。
支援企業との連携は、受講生の中からマッチングで選ばれた選抜メンバーが当たり、今回は2つのチームに分かれて研修先に赴きます。
そのフィールドワークについての情報は、下記のPR Timesの紹介記事に詳しいです。
◆ PR Timesでのフィールドワーク先の紹介記事
変革をめざす中小企業に赴き、デザインとDXの「学び」を「実践」力に変える。ピエール・エルメ・パリ、株式会社NITTANでの実践研修がスタート。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000050.000030135.html
◆ピエール・エルメ・パリ様の説明 <PH PARIS JAPON 株式会社(ペーアッシュパリジャポン株式会社)>
21世紀のパティスリー界を先導する第一人者、ピエール・エルメ。1998年「ピエール・エルメ・パリ」として、東京に世界初出店。以降、パリ、ニース、モナコ、横浜、名古屋、マカオなどで事業展開している。
日本の優れた食材やキッチン雑貨などを世界に発信するコンセプトショップ「ピエール・エルメ」の運営をはじめ、メガネやウォッチ、ステーショナリーなど、さまざまな企業、アーティスト・デザイナーとのコラボレーションを通じた、従来のパティスリー界の枠組みを超えた活動でも注目されている。
ここで少し「デザイン経営」「デザイン思考」「高度デザイン人材」について、簡単に情報提供いたします。
デザイン経営とは、
デザインの力をブランドの構築やイノベーションの創出に活用する経営手法です。 その内容としては、人(ユーザー)を中心に考え、本質的な課題を洞察の中から発見(インサイトの発見)し、既存の発想やバイアス(心理的制限)にとらわれずに、その上で実現可能な解決策を、失敗を恐れずに何度も・試作品とテスト改善を繰り返しながら生み出す手法のことです。
従来のウォーターフォール型から、試作を作って素早く失敗を重ねて精度を上げていくアジャイル型開発の手法を推奨していることもデザイン経営の理解においては必要だと思います。
2018年には経済産業省と特許庁が「デザイン経営宣言」のレポートを発行して、デザイン経営の必要性と価値を広める活動を推進していますが、一般的な企業が「本質的なデザインの理解」が難しいことと、DXがデザイン活用とは別軸で理解されているようなこともあり、まだまだデザイン経営が
浸透しているとは言えません。
※新規事業・新規サービス・地方創生・デザイン組織・組織開発・ブランド創出などの活動において、デザイン経営やデザイン思考を用いた手法が注目されています。
デザイン思考とは
デザイナーがデザインを考案する際に用いるプロセスを、ビジネス上の課題解決のために活用する考え方のこと。 ユーザー視点に立ってサービスやプロダクトの本質的な課題・ニーズを発見し、ビジネス上の課題を解決するための思考法として、注目されています。
共感・定義・アイデア・プロトタイプ・テストの5つのプロセスを前後しながら、新規事業や新規サービスを開発する時のプロセスとして用いる方法として使われています。
UXやUIのデザインという話もよく聞くようになりましたが、大手企業が取り組む電化製品の開発やアプリ開発などでは、UXリサーチやUXデザインという方法で、人間中心設計家などの専門家を交えて、ユーザーのインサイト(深層の欲求)や価値を抽出するための、エスノグラフィー調査(観察調査)やユーザーインタビューなどを行うのがUXリサーチの特徴ですがこの辺りもデザイン思考に含まれます。
高度デザイン人材とは
「高度デザイン人材」というキーワードを、ご存じでしょうか。
ここでいう「デザイン」とは、「人々のなかにある見えない価値や課題に気づき未来に向けて解決する方法をカタチにしていく」、いわゆる“広義”のデザイン力を意味しています。
経済産業省・特許庁によるレポート等でも、この「高度デザイン人材」の働きこそがこれからの経済・社会の変革に必須であると明記されています。
※トリニティ様の行うDXDキャンプの特徴としては、エンジニアも参画していることもあり、DX化推進もできる広義のデザイナー育成を目標としています。
まとめ
先日、フィールドワーク1日目が終了し、次回2日目のワークショップの準備をすすめています。
高度デザイン人材という言葉も、まだまだ全然一般的に知られていないと感じています。デザイン経営やデザイン活用という分野もまだまだ大きな潮流としては日本では盛り上がっていません。今後、私自身もその活動に関わりつつ実践し、国内国外での競争力が増すようにデザイン活用の普及やデザインを知的財産として活用していける土壌を作っていきたいと思っています。
その新しい波と共に自分自身のキャリアも高めていくことが自分自身のPX(パーソナル・トランスフォーメーション)かな、とも考えています。
追伸
今回の東京出張に際して、サウナ(サ活)を楽しむことも忘れません。今回訪れたサウナ。
・サウナ&カプセルホテル北欧(ドラマサ道のホームサウナ)
・ドーミーイン秋葉原(東京出張時の定宿)
・栃木県宇都宮市・ザ・グランドスパ南大門(BSサウナを愛でたいでも紹介!国内最大級の高温サウナ室。開放感と共にさまざまな志向に対応したサービス心が素晴らしい)
◆サ活についてはこちらの記事に詳しく書いてあります。
https://tokigara-design.com/cms/2022/05/25/%e3%80%8c%e3%82%b5%e3%82%a6%e3%83%8a%e6%97%85%e3%83%bc%e9%96%a2%e6%9d%b1%e9%81%a0%e5%be%81%e3%80%8d%e3%83%bc%e3%83%bcdiario-delle-vacanze-%e4%bc%91%e6%97%a5%e6%97%a5%e8%a8%98-vol-8/
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